はじめての国際学会
英語プレゼンを成功させる
心構えとテクニック
YOUR PRESENTATION IN ENGLISH
英語でウェブプレゼンテーションをするときに気をつけたいポイント
最近、ウェブで行われる学会やミーティングが盛んになってきました。
ウェブでプレゼンテーションをするときと、対面でのプレゼンテーションをするときは、基本的には同じです。
しかし、ウェブならではの気をつけたいポイントがあります。
今回は、ウェブでプレゼンテーションを実施する際に役立つポイントや、聴衆を飽きさせないためのツールの利用などを動画で解説いたします。
また、日本人が英語でプレゼンテーションをするときに、多用は避けたいフレーズや、古い言い回しについてもご紹介します。
①本編「英語でウェブプレゼンテーションをするときに気をつけたいポイント」
②Appendix「多用を避けたいフレーズ、古い言い回し」
「英語でウェブプレゼンテーションをするときに気をつけたい」ポイント
- ウェブ・カンファレンス:3つのVをさらに念入りに用いる
- 双方向のプレゼンが鍵:便利なツールを利用する
動画でご紹介した多用を避けたいフレーズ、古い言い回し
1)多用を避けたいフレーズ
①フィラーワーズ(filler words)に頼り過ぎない
話している最中に言葉が出てこなくなって、無意識に「えーと」「あー」と言ってしまうことがあるかと思います。
これは、「フィラーワード(filler words)」呼ばれる"つなぎ言葉"です。
発表時に多用してしまうと、話す内容の準備ができてないのかと思われたり、肝心の発表内容が聴衆の心に残らない可能性があります。
Filler wordsの使い過ぎには注意しましょう。
●よく使われるfiller words
- ・well(えっと)
- ・um/uh(あのー/ええと)
- ・You know(わかるでしょ/ほら・・・よ)
- ・like (そのさ/なんていうか/みたいな)
- ・I mean(えーっと、つまり)
②あやふやな印象を与えてしまうフレーズ
言葉の区切り方があやふやだと、自分の意図していることと違う風に相手にとられかねない場合があります。
その例をご紹介します。
●I think・・・・
「I
think.」と一旦区切って話を進めると、相手に「自分が思うこと」として伝わります。
ですが、英語本来の意味の「think」ではなく、聞いた事実を日本語で話すときに「●●と思います」と使うことはよくあります。これを、日本語の「思う」に引きずられて、「I
think・・・」と言ってしまうと、その話が「自分の考え」なのか「事実」なのかが伝わりにくくなります。
例えば、天気予報で「明日は晴れです」と聞いた場合に、「I hear it will be fine tomorrow.」を、「I think it will be fine tomorrow.」というと、「晴れという予報」なのか「晴れると思っている」なのかが、相手に伝わりにくくなります。
●Yes, but・・・
相手に自分の意見を伝えるときに、「Yes, but・・・」というと相手を否定しているように聞こえます。一旦「Yes.」で区切ったり、「Yes, and・・・」と言って、自分の意見を伝えると、相手も気持ちよく聞けるのではないでしょうか。
③謙遜した表現は避ける
「I'm sorry I'm not good at English.(英語が苦手なので、すみません)」
プレゼンテーションの初めに、こうした謙遜した言葉を述べると、聞く人には言い訳としか捉えられかねません。
ネイティブスピーカーにしたら外国人の発表を聞く際には、自然と英語が得意ではないであろう人という前提で話を聞いていますので、堂々と、発音など気にせず挑みましょう。
④日本人が使いがちなフレーズ
日本語と英語の表現に違いがあるために、日本語を直訳した英語を使うことで意図が伝わりにくくなったり、誤解を招きかねないことがあります。
「~しなくちゃ」などでよく使いますが、外国人には「決めつけ、上から目線」的に強い言葉として聞こえます。
- ・must・・・
- ・have to・・・
以下の修飾語は、「インパクトが小さい」「取るに足りない」と思われることもありますので、言い切ることができる内容ならば、つけない方がよいでしょう。
- ・just
- ・almost・hardly
- ・only
2)古い言い回し
①Ladies and gentleman・・・
よく教科書に、プレゼンテーションの初めの挨拶のところで載っていますが、非常にフォーマルな表現です。
以下のようなフレーズを使うのが自然でしょう。
- ・Good morning, everyone.
- ・Good afternoon, everyone.
- ・Hello everyone.
②Firstly,・・・
「まず初めに」として使う単語ですが、今では少し堅くて古い印象を与えるとのことです。
最近は、以下のようなフレーズで始めることが多いです。
- ・First, there is・・・
- ・First of all, ・・・
③shall・・・,
古くさくて堅苦しい、気取った印象や仰々しい印象があるので、あまり使われません。
④let me・・・,
最近はLet's...といったカジュアルな感じの方がよく使われます。