NCDsとは
NCDsとは
NCDs(エヌシーディーズ)とは、Non-Communicable Diseasesの略称で、
循環器疾患(心筋梗塞、脳卒中等)、
がん、慢性呼吸器疾患(COPD、喘息等)、糖尿病、
メンタルヘルスなどの「感染性ではない」慢性疾患に対する総称です※
※厚生労働省健康局配布資料「WHO NCDs Global Action Planについて」(2024年4月参照)(改変して作成)
主なNCDs
新生物

- 肺がん
- 大腸がん
- 胃がん等
心血管疾患

- 脳血管疾患
- 虚血性心疾患
- 心房細動等
筋骨格系疾患

- 腰痛
- 変形性関節症
- 頸部痛等
神経学的疾患

- アルツハイマー型認知症
- 頭痛
- パーキンソン病等
精神疾患

- うつ病
- 不安症
- 統合失調症等
糖尿病と腎疾患

- 糖尿病(ダイアベティス)
- 慢性腎臓病等
感覚器疾患

- 聴覚障害
- 視覚障害等
消化器疾患

- 肝疾患
- 胆道疾患
- 上部消化管疾患等
慢性呼吸器疾患

- COPD (慢性閉塞性肺疾患)
- 喘息等
非感染性疾患(その他)

- 口腔疾患
- 内分泌、代謝、血液、免疫疾患
- 婦人科系疾患等
日本の疾病負担の大部分は
NCDsが占める
DALYs※の85%がNCDsに起因*1
また、日本の全死亡数のうち、NCDsによる死亡数の割合は82%という報告もあります*2
※障害調整生存年数(Disability-adjusted life years; DALYs)

多疾患併存(マルチモビディティ)
多疾患併存
(マルチモビディティ)
約80%が2疾患以上、約60%が3疾患以上の慢性疾患を抱えている*3
※東京在住の75歳以上130万人を対象に調査
多疾患併存は慢性疾患を2つ以上有する状態を指し、加齢とともに増加します。
慢性的な疾患が多いNCDsの治療においては、かかりつけ医やかかりつけ調剤薬局などが、原疾患のみならず合併症や併存症を長期的な視点で管理していくことが求められます。


高齢者におけるポリファーマシー※
高齢者における
ポリファーマシー※
併存疾患が増えるにしたがって、処方される薬剤の種類は増加します。
75歳以上の高齢者が1か月間に同一の保険薬局から処方される薬剤は、
約40%で5種類以上、約25%で7種類以上であり、*4
6種類以上の薬剤が有害事象、5種類以上の薬剤が転倒の発生頻度に関連するとの報告があります。*5.6


今、我々の目指すべき
医療の在り方






出典:「2040年を展望した社会保障・働き方改革について」(厚生労働省)
(https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/000514142.pdf)をもとに作成