ノルバスクの降圧効果 -24時間降圧-
ノルバスクの24時間降圧効果をご紹介。
ノルバスクは日内変動パターンに影響を与えず、血圧コントロールをおこないます。
本態性高血圧患者を対象にノルバスク5mgを12週間投与し、治療前後の24時間血圧日内変動を測定したところ、日内変動パターンに影響を与えることなく、収縮期、拡張期血圧の有意な降圧効果を示しました。
血圧日内変動に及ぼす影響
与えることなく収縮期、拡張期血圧をコントロールしました。

- 目的 :
- 血圧日内変動の立場からノルバスクの降圧効果を評価する。
- 対象 :
- 47~73歳までのノルバスク投与前後の血圧日内変動が観察できたWHO分類ⅠあるいはⅡ期の本態性高血圧患者11例(男性5例、女性6例)
- 方法 :
- 毎朝8時にノルバスク5mgを1日1回投与し12週間投与した。血圧日内変動の観察はABPM(日本コーリン社製)を用いて30分間隔で26時間連続測定し、記録開始後2時間の記録は携帯型血圧装置に伴う白衣効果を除外するために除き、残り24時間の記録を解析した。血圧日内変動の観察は休息日を避けて労働日に行った。治療前と治療12週目の血圧日内変動を比較してノルバスクの血圧日内変動に及ぼす影響を観察した。
- 解析計画 :
- 血圧日内変動の評価の指標として、24時間平均値、24時間標準偏差、24時間を周期とするsingle cosinor解析、24時間血圧最大値ならびに24時間血圧最小値を用いた。治療前後の比較はWilcoxon’s signed rank testを用い、5%未満の危険率をもって統計上有意の変化とした。
- 安全性 :
- 論文中に記載なし。
大塚 邦明ほか:臨床と研究 72(9):2305, 1995