レバチオ錠20mg|レバチオ
レバチオ錠20mg
製品特性
- 1. PDE5を選択的に阻害する肺動脈性肺高血圧症の経口治療薬です。
- 2. 肺動脈性肺高血圧症のWHO機能分類クラスⅡ~Ⅳで有効性が示されました。
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外国で実施された第Ⅲ相試験において、WHO機能分類クラスⅡ~Ⅳの肺動脈性肺高血圧症患者の運動耐容能(6分間歩行距離)を改善しました。
- 3. 成人肺動脈性肺高血圧症患者の運動耐容能(6分間歩行距離)、
平均肺動脈圧を改善しました(海外データ)。 -
外国で実施された第Ⅲ相試験において、主要評価項目である6分間歩行距離はレバチオ群でプラセボ群と比べて有意に延長し(p<0.0001 、層別t検定、片側、検証的な解析結果)、レバチオ群のプラセボ群に対する優越性が検証されました。また、6分間歩行距離は投与開始4週後には延長が認められました。副次評価項目である平均肺動脈圧においても有意な改善が示されました(p=0.021、層別t検定、片側)。
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4. [エポプロステノールとの併用投与試験]
成人肺動脈性肺高血圧症患者において、エポプロステノールとの併用投与により、運動耐容能(6分間歩行距離)の改善が認められました(海外データ) )※1 。 -
外国で実施されたエポプロステノールとの併用試験において、投与16週間後、プラセボを併用した場合と比較して、レバチオ群では6分間歩行距離(p=0.0009 、分散分析、検証的な解析結果)が有意に改善されました。
- 5. 日本人成人肺動脈性肺高血圧症患者の運動耐容能(6分間歩行距離)を改善しました。
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日本人を対象に行われた第Ⅲ相試験において、レバチオ投与によりベースラインと比較して6分間歩行距離は84.2m(95%信頼区間:49.1,119.2)延長しました。
- 6. 小児の肺動脈性肺高血圧症患者におけるpeak VO2のベースラインからの平均変化率は+10.24%でした(レバチオ併合群)。また、肺血管抵抗係数の低下が示されました(国際共同試験)※2 。
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臨床分類、体重等を共変量とした共分散分析モデルによるpeak VO2のベースラインからの平均変化率はレバチオ併合群+10.24%、プラセボ群+0.53%で、統計的な有意差とは検証されませんでした(p=0.056:共分散分析、検証的な解析結果)。また、肺血管抵抗係数と平均肺動脈圧のベースラインからの平均変化量は、それぞれ-256dyne・sec/cm5/m2 、 -4.3mmHgでした。
- 7. 小児肺動脈性肺高血圧症患者における投与開始3年後の推定生存率は低用量群で94%、中用量群で93%、高用量群で88%でした(国際共同試験)※2。
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独立安全性モニタリング委員会が開催された時点で、35例[低用量群5/55例(9%)、中用量群10/74例(14%)、高用量群20/100例(20%)]に死亡が認められ、高用量群で死亡率が高かったため、投与量を本剤の承認用量(体重20kg超の患者には20mg 1日3回、体重20kg以下の患者には10mg 1日3回)まで減量するよう勧告があり、その後はその用量のみが継続して投与されました。
8. 日本人小児肺動脈性高血圧症患者を対象とした試験(中間報告)において、肺血管抵抗係数の投与開始前から投与16週後/中止時までの変化量の平均値±標準偏差は-145.76±dyne・sec/cm5/m2 、平均肺動脈圧の投与開始前から投与16週後/中止時までの変化量の平均値±標準偏差は-0.6±8.61mmHgでした( n=5 )。
- 9. 安全性
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主な副作用は頭痛(30.6%)、めまい、潮紅、消化不良、腹痛、悪心、下痢でした(5%以上)。
詳細は、添付文書の副作用及び臨床成績の安全性の結果をご参照ください。
- ※1:本剤の用法・用量(成人)は、「通常、シルデナフィルとして1回20mgを1日3回経口投与する。」である。
- ※2:承認外の用法・用量を含む。
本剤の用法・用量(1歳以上の小児)は以下の通りである。
- 〈レバチオ錠・レバチオ OD フィルム 〉
- 体重20kg超の場合:通常、シルデナフィルとして1回20mgを1日3回経口投与する。
- 〈レバチオ懸濁用ドライシロップ 〉
- 体重8kg以上20kg以下の場合:通常、シルデナフィルとして1回10mgを1日3回経口投与する。
- 体重20kg超の場合:通常、シルデナフィルとして1回20mgを1日3回経口投与する。