肺高血圧症の疫学|レバチオ
肺高血圧症の疫学
肺動脈性肺高血圧症として登録された患者の推移
肺動脈性肺高血圧症患者は下記グラフのように推移しています。
- 肺動脈性肺高血圧症として登録された患者の推移
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※2010年度は東日本大震災の影響により、宮城県および福島県が含まれていない。
厚生労働省統計資料 特定疾患医療受給者証交付件数(平成29年3月31日現在)
http://www.nanbyou.or.jp/entry/5354(2019年11月閲覧)より作図
未治療の肺高血圧症は進行性であり、予後は極めて不良です。
肺高血圧症は放置すると肺血管抵抗の上昇が進行し、最終的には右心不全から死に至る、極めて予後不良な疾患です。
エポプロステノール持続静注療法が承認される前の国立循環器病センターの原発性肺高血圧症におけるデータでは、初診時からの1年生存率は69.7%、3年生存率は40.2%、5年生存率は38.1%でした。
- 原発性肺高血圧症(PPH)〔特発性肺動脈性肺高血圧症(IPAH)/ 遺伝性肺動脈性肺高血圧症(HPAH)〕の予後(エポプロステノール持続静注療法承認以前の国立循環器病センター症例)
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中西 宣文:“Ⅱ肺高血圧症 疫学と予後” 新 目でみる循環器病シリーズ16.肺循環障害 第1版 メジカルビュー社:45, 2007より改変