ラタノプロスト




ラタノプロスト点眼液0.005%「VTRS」


緑内障、高眼圧症の治療の第一は、薬物により眼圧を可能な限り正常域に保ち、視神経機能の維持を図ることである。 1981年にCamras、Bitoらは、産婦人科領域において静脈内投与で使用されているジノプロスト(PGF2α)を低用量点眼することにより、一過性の眼圧上昇をきたすことなく眼圧を下降させる作用機序を明らかにした。しかし、PGF2α又はそのイソプロピルエステル(PGF2α-IE)は、臨床試験において多くの症例で結膜充血、眼局所刺激作用の他、頭痛などの全身の副作用を伴い、臨床に用いることは困難とされた。
1983年より、PGF2αの誘導体を緑内障治療薬として開発するための改良が進められ、プロスタノイドFP受容体に対する選択性を高めることによって、PGF2αの有する著明な眼圧下降作用を保持したまま、結膜充血などの副作用を軽減し得ることが示唆された。これらの知見に基づき、ラタノプロストが開発され、本邦においては1991年6月から実施された臨床試験により有用性が確認され1999年3月に承認を得て発売した。
2021年9月、ファイザー株式会社からヴィアトリス製薬株式会社(現、ヴィアトリス製薬合同会社)へ製造販売移管された。

つたわるフォント
包装(小函、インナーカートン、ラベル)にユニバーサルデザイン仕様の「つたわるフォント※」を採用することで、誤認防止と低視力状態に対応できるように可読性を高めています。

「つたわるフォント」の特徴


含量取り違え▲マーク
規格取り違えを防ぐ試みとして、複数規格の製剤は上の規格(高用量)がある場合、
記載含量の上に▲を配置し、下の規格(低用量)がある場合、記載含量の下に▼を配置しています。
※単一規格のみの場合は、記載含量を▲▼で囲んでいます。


▼マークは、その含量よりも下の含量があることを示しています。
