隅角検査 実力チェック(Q1)




監修:四谷しらと眼科 院長 白土 城照 先生
東京大学医学部 眼科学教室 教授 相原 一 先生
Q1: この画像は正常の隅角鏡像です。矢印で示した部分は、次の4つのうちどれでしょうか?
隅角所見
不正解
解説
正解は③
正常隅角の場合、隅角鏡で虹彩根部からシュワルベラインまでの隅角の構造を容易に観察することができます。虹彩根部が付着するところに毛様体帯があり、毛様体帯に接した角膜よりにみえるのが強膜岬です。強膜岬からシュワルベラインに至るまでが房水の排出口になる線維柱帯です。その奥にシュレム管があります。
正常隅角の構造の理解は、異常所見を正確に評価し、見逃さないためにも、非常に重要です。
そのためには、普段の診療においてどのような患者さんにも隅角検査の実施を心がけ、数多くの正常隅角をみておくことが大切です。