緑内障の分類
「緑内障診療ガイドライン(第5版)」において、緑内障は隅角所見、眼圧上昇を来たしうる疾患および要因により分類できると記載されています。
具体的な分類として「眼圧上昇の原因を他の疾患に求めることのできない『原発緑内障』、他の眼疾患、全身疾患あるいは薬物使用が原因となって眼圧上昇が生じる『続発緑内障』、胎生期の隅角発育異常や他の疾患・要因により小児期に眼圧上昇を来す『小児緑内障』の3病型に分類される。『原発緑内障』は『原発開放隅角緑内障(広義)(従来の原発開放隅角緑内障と正常眼圧緑内障を包括した疾患概念)』と『原発閉塞隅角緑内障』に大別される。」と記載されています。
正常の房水動態
前房は房水で満たされています。房水は水晶体および角膜の栄養補給、老廃物の運搬、眼内圧の恒常性を維持する働きがあります。房水量は約300μL。産生量は毎分2~4μLで、1~2時間で新しくなると言われています。毛様体で産生される房水は、後房から前房を通って隅角と呼ばれる出口を経由して、眼外に排出されます。この隅角が機械的に閉塞して眼圧が上昇するのが「閉塞隅角緑内障」。房水の出口である隅角は開放しているものの、その後の組織、線維柱帯が目詰まりを起こしているタイプの緑内障は「開放隅角緑内障」と呼ばれます。
緑内障の検査
緑内障に関係する検査について5つご紹介します。
まずは眼圧検査です。眼圧検査にはゴールドマン圧平眼圧計や、非接触型眼圧計などがあります。緑内障診療ガイドラインには、ゴールドマン圧平眼圧計に代表される圧平眼圧計が一般的に用いられていると記載されています。
次に、隅角鏡検査です。隅角鏡検査は、緑内障診療において必要不可欠であると緑内障診療ガイドラインに掲載されています。隅角鏡検査を通じて、先ほどご紹介した「開放隅角」か「閉塞隅角」かといった病型の判定などが行われます。
次に、眼底検査です。緑内障診療ガイドラインでは、「緑内障診断において視神経乳頭、あるいは網膜神経線維層の形態学的変化の検出は極めて重要である。特に正常眼圧緑内障では、眼底検査による視神経障害所見の検出が疾患の発見のきっかけとなることが少なくない。」と記載されています。
次に、視野検査です。視野検査には2つの計測方法があります。1つ目は、ゴールドマン視野計を代表とする「動的視野計測」です。緑内障診療ガイドラインには、静的視野計測は初期緑内障における視野異常の検出に鋭敏で、ハンフリー視野計やオクトパス視野計が普及しているとの記載があります。下の図は、緑内障性視野障害の代表的な視野欠損パターンです。
最後に、OCT検査です。OCTは光干渉断層計(optical coherence tomography)の略で、網膜厚解析、神経線維層厚解析、神経節細胞層厚解析を行う形態検査です。OCTは眼内に近赤外光を送り込み、眼内の各組織から戻ってきた反射波の時間的遅れと振幅をもとに画像化します。