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緑内障の治療

緑内障治療の原則

以下は「緑内障診療ガイドライン(第5版)」に記載されている緑内障治療の原則です。ガイドラインでは項目として9つの項目に関して詳しい説明が記載されています。

緑内障治療の原則

  1. 治療の目的は患者の視覚の質(Quality of Vision)と生活の質(Quality of Life)の維持
  2. 最も確実な治療法は眼圧下降
  3. 治療できる原因があれば原因治療
  4. 早期発見が大切
  5. 必要最小限の薬剤で最大の効果
  6. 薬物、レーザー、手術から選択
  7. 個別化治療の選択
  8. 進行速度の減速
  9. 危険因子の評価

目標眼圧

緑内障診療ガイドラインでは治療に先立ち、目標眼圧を設定することが推奨されています。目標眼圧は、緑内障の病期、無治療時眼圧、年齢、視野障害の進行、その他家族歴、他眼の状況などの危険因子を考慮し設定するとされています。
目標眼圧の例としては、緑内障病期に応じて、初期例は19mmHg以下、中期例では16mmHg以下、後期例では14mmHg以下。また、無治療時眼圧から20%の眼圧下降、30%の眼圧下降というように、無治療時眼圧からの眼圧下降率を目標として設定することが推奨されています。

目標眼圧

緑内障治療の原則と薬剤選択

下記スライドでは「現在緑内障に対するエビデンスに基づいた唯一確実な治療法は、眼圧下降である。各種の無作為化比較試験や関連した研究の結果が、眼圧下降によって緑内障の発症も進行も抑制されるということを支持している。緑内障の病型や病期に関わらず眼圧下降は有効である。」、と記載されています。
また、薬剤の選択においては、「開放隅角緑内障においては、プロスタノイド受容体関連薬であるFP受容体作動薬が最も優れた眼圧下降効果と点眼回数、副作用の面で良好な認容性により、第一選択薬として最も使用されている」と明記されています。

緑内障治療の原則と薬剤選択

「推奨の強さ」と「エビデンスの強さ」

「緑内障診療ガイドライン(第5版)」では、推奨の強さとクリニカルクエスチョン、CQに対するエビデンスの強さについて記載されています。
一方で、「第4 版で記載した推奨の強さ〔1:強く推奨する,2:弱く推奨する(提案する)〕およびエビデンスの強さ〔A(強):効果の推定値に強く確信がある,B(中):効果の測定値に中程度の確信がある,C(弱):効果の測定値に対する確信は限定的である,D(とても弱い):効果の測定値がほとんど確信できない〕を提示している.」と、第5版への序に記載されていて、「推奨の強さ」の1および2がそのままガイドラインに引き続き掲載されています。
例えば「1A」は「強く推奨する」、「効果の推定値に強く確信がある」ということを示しています。

「推奨の強さ」と「エビデンスの強さ」

試験データ UKGTSの概要・視野障害進行評価と解析・有害事象

UKGTSは緑内障における視野障害進行抑制について、プラセボを対象とした初の無作為化三重盲検多施設比較試験です。
2年間の観察期間におけるプラセボに対するPG関連薬による薬物治療の視野障害進行抑制を検討する目的で実施されました。試験概要は以下の通りです。

UKGTSは緑内障における視野障害進行抑制について、プラセボを対象とした初の無作為化三重盲検多施設比較試験です

視野障害進行の評価方法と暫定的視野障害進行および視野障害進行確定の定義は以下の通りです。

キサラタン群ではプラセボ群に比べて、緑内障の視野障害進行までの期間が有意に延長しました

上記のグラフは、主要評価項目である、視野障害進行までの期間を示した結果です。キサラタン群ではプラセボ群に比べて、緑内障の視野障害進行までの期間が有意に延長しました。

本試験の有害事象について、キサラタン群では93件50例(22%)、プラセボ群では99件48例(21%)に認められました。
副作用はキサラタン群で10件、プラセボ群で4件で認められました。重症度別の副作用発現件数は、軽症13件、中等症1件であり、本試験では重篤な副作用は認められませんでした。
詳細は以下の通りです。

有害事象はキサラタン群で50例(22%)、プラセボ群で48例(21%)に認められました

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