GADの診断

不安を治療する意義

GAD-7のスコアが10点以上の患者では、GAD-7のスコアが10点未満の患者よりもQOLの指標であるEQ-5D-5LスコアとEQ VASスコアが有意に低くなりました1)。また、GADによる過度な心配や不安は、GAD患者が家庭や職場において物事を効率的に処理できなくなるなどの機能障害をもたらします2)。NICE(英国国立医療技術評価機構)のガイドラインでは、GADは早期診断及び適切な治療が求められています3)

GAD-7のスコア別のQOLスコア
(GAD-7:GAD-7≧10, GAD-7<10)1)
GAD-7のスコア別のQOLスコア(GAD-7:GAD-7≧10, GAD-7<10)1)
対象:
日本国内在住の成人勤労者(18歳以上)の男女20,009名
方法:
2022年12月12日~19日にかけてWebアンケートを用い、推定GADの罹患率、推定GAD患者のQOL、診療行動や疾患認知の実態を推定した。
推定GADの評価にはGAD-7質問票を利用した。
リミテーション:
インターネットやコンピューターに理解があり、調査への回答に関心のある人が参加していること、および調査機関が限られていることから選択バイアスが含まれる。また、診断・投薬に関しては自己申告のため、記憶によるバイアスや社会的に望ましい回答をしようとするバイアスが作用する可能性がある。
EQ-5D-5L:
QOLを評価するための質問票であり、「移動の程度」「身の回りの管理」「ふだんの活動」「痛み/ 不快感」「不安/ ふさぎ込み」の5項目の健康状態をそれぞれ5つの水準で表現し計算する「5項目法」のこと4)
EQ VAS:
QOLを評価するための質問票であり、温度計に似た線分を使って健康状態の評価を行う「視覚評価法」のこと4)
  • 1)Matsuyama, S. et al.:Neuropsychiatr Dis Treat 20:1355, 2024[ COI:本研究は、ヴィアトリス社の支援を受けた。]
  • 2)日本精神神経学会(日本語版用語監修),髙橋三郎・大野 裕(監訳):
    DSM-5-TR 精神疾患の診断・統計マニュアル.p.242-245,医学書院,2023
  • 3)NICE, Generalised anxiety disorder and panic disorder in adults:management
    https://www.nice.org.uk/guidance/cg113/chapter/Recommendations(2026年1月30日参照)
  • 4)Ikeda, S. et al.:J. Natl. Inst. Public Health 64(1):47, 2015

GADの診断基準(DSM-5-TR)

現在、GADの世界的な診断基準としては、米国精神医学会(APA)により発表されたDSM-5-TRがあります。
ガイドライン上でDSM-5-TRなどの診断基準に基づいて診断することが望ましいとされています1)

DSM-5-TRにおけるGAD
の診断基準2)

GAD診断基準
A

多数の出来事についての過剰な心配や不安が
少なくとも6ヵ月間続いている

(仕事や学業などの)多数の出来事または活動についての過剰な不安と心配(予期憂慮)
が、起こる日が起こらない日より多い状態が、少なくとも6ヵ月間にわたる。

B

心配や不安をコントロールすることが難しい

心配を抑制すること、心配性の考えが活動の集中を妨げないようにすることが困難で
あることに患者さん自身も気づいている。

B

以下の追加症状のうち、3つ以上を伴っている
※児童の場合は1項目だけが必要

1

落ち着きのなさ、緊張感、または神経の高ぶり(いらいらした感じ)

2

疲労しやすいこと

3

集中困難、または心が空白になること(思考停止)

4

易怒性

5

筋肉の緊張(震え、れん縮、動揺感、筋肉痛、ひりひりした痛みなど)

6

睡眠障害(入眠または睡眠維持の困難、または、落ち着かず熟眠感のない睡眠)

D

臨床的に意味のある苦痛または社会的、職業的、
機能的障害が生じている

日常生活における過度な心配や不安が、患者の時間や気力、能力を奪ってしまう。

E

心配や不安の原因が
物質や他の医学的状態によるものではない

物質の例
乱用薬物、医薬品、カフェインなど
医学的状態の例
褐色細胞腫、甲状腺機能亢進症など
F

心配や不安が他の精神疾患ではうまく説明されない

  • 1)Bandelow, B. et al.:Eur Arch Psychiatry Clin Neurosci 272(4):571, 2022[本ガイドラインの著者にファイザー社(現ヴィアトリス社)より講演料、コンサルタント料などを受領している者が含まれる。]
  • 2)日本精神神経学会(日本語版用語監修),髙橋三郎・大野 裕(監訳):
    DSM-5-TR 精神疾患の診断・統計マニュアル.p.208, 242-245,医学書院,2023 より作成

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