GADの症状と評価尺度
全般不安症(GAD)の症状
GADの基本的特徴は、6ヵ月以上続く、多数の出来事に対する過剰な心配や不安であり、患者はその心配や不安を自分でコントロールすることが難しいと感じています1)。GAD患者の心配や不安は、仕事や健康、家計、家族・親戚・子どもの健康や将来、災害、日常の用事や約束など、多岐にわたります1)。また、心配や不安の焦点が次から次へと移り変わるといった経過をたどるとされています1)。
GAD患者の多くは、身体症状を伴っていることがあるとされています。米国精神医学会(APA)により発表されたDSM-5-TRの診断基準には次のような身体症状が伴うと記載されています。その他にも、筋肉の緊張と関連した症状(震えやれん縮、動揺感、筋肉痛、ひりひりとした痛み)、発汗、嘔気、下痢などが挙げられます。また、ストレスと関連する他の状態(過敏性腸症候群、頭痛)が伴っていることもあるとされています1)。
- C.
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その不安および心配は、以下の6つの症状のうち3つ(またはそれ以上)を伴っている(過去 6ヵ月間、少なくとも数個の症状が、起こる日の方が起こらない日より多い)。
注:児童の場合は 1 項目だけが必要
- (1)落ち着きのなさ、緊張感、または神経の高ぶり
- (2)疲労しやすいこと
- (3)集中困難、または心が空白になること
- (4)易怒性
- (5)筋肉の緊張
- (6)睡眠障害(入眠または睡眠維持の困難、または、落ち着かず熟眠感のない睡眠)
-
1)日本精神神経学会(日本語版用語監修),髙橋三郎・大野 裕(監訳):
DSM-5-TR 精神疾患の診断・統計マニュアル.p.242-244,医学書院,2023
GADの評価尺度(GAD-7)
GADの評価尺度としては、患者による自記式質問票であるGAD-7があります。GAD-7は、患者自身が各項目の頻度を「全くない」から「ほとんど毎日」の4段階でチェックし、医師が点数を評価します。GAD-7スコアの合計が10点以上の場合、GADの疑いがあります1)。
GAD-7は特異度と陰性的中率が高いとされ2)、GADを見落とさないために有用とされています。
各項目右欄のあてはまる選択肢に
チェックをつけてください。
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この2週間、次のような問題に どのくらい頻繁に悩まされていますか? |
全くない | 数 日 | 半分以上 | ほとんど毎日 |
|---|---|---|---|---|
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1
緊張感、不安感または神経過敏を感じる
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全くない
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数 日
|
半分以上
|
ほとんど毎日
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2
心配することを止められない、
または心配をコントロールできない |
全くない
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数 日
|
半分以上
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ほとんど毎日
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3
いろいろなことを心配しすぎる
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全くない
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数 日
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半分以上
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ほとんど毎日
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4
くつろぐことが難しい
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全くない
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数 日
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半分以上
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ほとんど毎日
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5
じっとしていることができないほど
落ち着かない |
全くない
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数 日
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半分以上
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ほとんど毎日
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6
いらいらしがちであり、怒りっぽい
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全くない
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数 日
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半分以上
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ほとんど毎日
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7
何か恐ろしいことがおこるのではないか
と恐れを感じる |
全くない
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数 日
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半分以上
|
ほとんど毎日
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合計
0
点
※1~7の各項目すべてにチェックを入れると点数が算出されます。
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0点
×
0
個
0
|
1点
×
0
個
0
|
2点
×
0
個
0
|
3点
×
0
個
0
|
|
合計
0
点
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※1~7の各項目すべてにチェックを入れると点数が算出されます。
Muramatsu, K. et al. Diagnostic Performance of the Japanese Version of the GAD-7 in Primary Care and Comparing
its Accuracy with Other Language Versions. Med Res Arch, [online] 13(1), 2025.
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1)Muramatsu, K. et al. Diagnostic Performance of the Japanese Version of the GAD-7 in Primary Care and Comparing its
Accuracy with Other Language Versions. Med Res Arch, [online] 13(1), 2025. - 2)Matsuyama, S. et al.: Neuropsychiatr Dis Treat 20: 1355, 2024[ COI:本研究は、ヴィアトリス社の支援を受けた。]